俺は、暫くアイツに会ってない。 別に、行くのは俺だって止めないけど…連絡の一つも遣さないって如何? 公衆電話 アイツ事忍足が大阪に行ってから少し日にちが経つ。 忍足は今、叔父がお亡くなりになったとかで大阪に一時帰っているのだ。 その帰った事に対しては全く怒りなど覚えていない英二ではあるが、連絡を一回もして来ないと云う理由でかなりご立腹のご様子なのだ。 「ぁーもう!何で俺がアイツの事なんかでこんなイライラしなきゃいけないの?」 さっきまで机に伏せていた顔を上げたと思えば突然怒鳴る英二に一瞬すら驚きもしない様子の不二は英二を宥める。 「英二、そんなに怒るなら自分から連絡すればいいんじゃない?」 「した!!何回・・ぅんん、何十回もした!!なのに出ないんだよ??これに腹立てるなって方が無理ッ!」 そう、英二は相手が連絡を遣さないなら…と自分から数回も連絡をしたのだが、出ない。 流石に此れにはキレた。だって、忍足は大阪に行く前に『連絡遣すから』と言って行ったのだ。 それなのに、連絡は遣さないし、その上連絡が着かない。 「ホント、今回だけは許せないよ……」 不二は忍足に呆れながら英二の怒りを宥めてやる。 一人駅前のベンチに座りひとりごちっていた。 「はぁー…もぅ、マジ忍足如何したんだよぉ……」 許さない、とは言ったものの、此処まで連絡が着かないと流石に心配になる。 その時だ。 携帯の着信が鳴る。一瞬忍足?とも思ったが…着信音が違う。しかも…公衆電話。 一瞬出ようか出まいか迷ったが、結局出ることにした。 「もしもし?」 『ぁ、英二か?』 とても聞きなれた声と、あの、標準語じゃないイントネーションが聴こえた。 つまり、それが意味する人物は・・・ 「ぉ…忍足???」 『せやで?何や突拍子のない声だしおって』 やはり、忍足であった。しかも忍足は呑気な事を言っている。 自分が数十回電話しても出なかったのに。 「・・・・・・」 『英二?』 「バカッ!!!バカ忍足―――――!!!!」 電話越しに叫ぶ。これには忍足は勿論、英二の周りに居る人々、又鳥までもが驚く。 『英二?突然何叫んどるん??』 忍足には何故バカ扱いされなくてはならないのかの理由がわからない。 「何?わかんないの???忍足、連絡遣すって言っておきながら一回も遣さなかったし…それにッ…それに・・俺が何十回忍足に電話したかわかってんの??」 電話越しながら伝わってくる感情に忍足は焦りながらも訳を説明しようとするが今の英二に何を言ってもわかってくれそうにない、それ以前に落ち着いて話を聞いてくれそうに無い。 「ねぇ!忍足ッ!!」 『英二、周りの人が英二の声に驚いてるからもうちょい声のボリューム落とせや。』 「ぅえ??」 英二はハッと我に帰り周りを見渡す。 「・・・・・・/////」 『やっと気付いたんやな。さっきからデカイ声出し過ぎやで?』 「だからっ!これも全部・・・・・・?」 英二は今一つの疑問にぶち当たる。 何故大阪に居るはずの忍足が今の状況を把握できるのか? 「忍足、近くに居るの??」 『せやなぁ…』 「忍足???ねぇッ!今何処に居るの!」 英二は再び周りを見渡す。 そして、やっと忍足の姿を見るける。公衆電話のボックスの中に居る、忍足の姿を。 「何でッ…・・何で???」 『とりあえず、今から英二ん所いくゎ。其処でジッとててぇな』 受話器を置くと走って英二の元へ来る忍足。 英二には今の状況が未だに理解出来ない。 何故、大阪に居るはずの忍足が此処に居るのか。何故、公衆電話からだったのか・・・ 「忍足……何で?」 「実はな、携帯家に忘れてまって英二に連絡出来へんかったんや。それにTEL番控えとった訳でもないから番号わからんて。英二が座ってるの見つけてな、そん時丁度そこで跡部に会って番号聞いたんや。」 「ぇ!?じゃぁ…俺が何十回も電話掛けても…」 「出る筈がないやろ?」 思わず脱力する。心配損と云うか、怒り損と云うか…兎に角体力を無駄に消耗した事は明らかである。 「なら、何で此処に居るの??」 「英二に連絡出来へんかったって事は、怒ってる思ぅたし、早く会いたかったんや。だから、葬儀終わったらとっとと帰って来たわ。」 「・・・・・・バカ・・・。」 「バカで結構やわ。英二、ゴメンな?」 ++++FIN++++ 意味不明な文章でゴメンナサイッ!!! 思いつきで書いていたら微妙な終わり方に加えて意味不明な文章が出来上がってしまいました。 それにしても、私が書く不二菊以外の菊受け小説には何故微妙に不二が出てきて手助けをしているんでしょう?? なので最初はかなり同じパターン・・・。それ以外でも不二は必ず何処かで手助けしてますね。 不二・・・いい人だ(涙/ぇ それでは、本当に微妙な終わり方してゴメンナサイッ!! この後は勝手に解釈しちゃってくださいvv ではっ!!!(逃 2005/1/7/訂正 |