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Electric Tower


「何だよ…全く‥この俺を待たせるとはいい度胸してるよにゃぁ」

不機嫌オーラを放ちながら独り言を呟くのは菊丸英二である。
そして英二を待たせている人物こそ英二の恋人の忍足侑士なのだ。
先日忍足からメールが届いたのだ。
『明日の11時にいつもの所で待ち合わせ』と。









My heart









駅の前にある時計台に腰を掛けて忍足を待つが一向に現れる気配がない。

「なぁ、俺とちょっと付き合わねぇか?」

突然声を掛けられナンパかとビクッと身体が強張り声が出ない。

「ぁ…‥ぅ‥」
「お前なぁ…ちゃんと断れよ。ったくホントにガード緩ぃんだな」

呆れたように呟き英二の前に姿を現す。
不敵な笑みを浮かべながらどこか人を小馬鹿にしたような言い回し。

「跡部ぇ…‥」

英二はその人物を見上げて呟く。
そう、唯我独尊主義な俺様野郎、跡部景吾だったのだ。

「で、返事はどうなんだ?」
「へ?」

突然の問い掛けに思わず素っ惚けた声を出す。
問い掛けた当人は少々呆れたように溜め息を吐くと英二の顎を上げて透き通った瞳を英二に向ける。

「俺様と今から付き合わねぇかって話しだよ。」

ようやく問い掛けの意味を理解し手を打つが、それと同時にある事に気がつく。

「俺…侑士と待ち合わせてる‥。」
「けどまだ来ねぇんだろ?」

図星を突かれ思わず言葉が出ない。

「でも…侑士は絶対来るもん。」

何処からこの自信が湧いて来るのかが理解出来ない。
もし、あのメールは俺が送ったと知ったらこいつは怒るのだろうか?
しかしながら、ここまで信頼されているとは忍足も随分と英二に好かれたものだ。

「菊丸…‥」
「英二っっ!!」

跡部がホントの事を打ち明けようとしたときだ。
来ないはずの忍足が現れたのだ。

「こない所で何してるん?…‥跡部も居るし…」

多少ながら忍足は若干跡部と英二の距離を遠ざけるようにして問い掛ける。

「侑士が俺にメールしたんじゃんかっっ!!」
「俺が…英二に?そない…‥ナルホドな。」

瞬時に何故そうなったのかを悟った忍足。
流石は天才と言えよう。

「跡部…英二だけは渡さへん。他の何を奪おうが英二だけは渡さん」

忍足がこのような目を向けるのは珍しい事で、本気になったときにしか見せない。

「ちょっ…忍足何言ってんの?」

英二一人状況がよく飲み切れずに忍足と跡部の顔を交互に見る。

「そうかよ…‥忍足、油断したら俺様が貰うから覚悟しておけよ」

鼻で笑い忍足に鋭い目を向ける。
忍足はそれに怯む事もなく睨み返した。

「油断なんかするわけあらへん。跡部に奪われるようなヘマもせん。」

英二を若干庇った形で言い放つ。
もう何も跡部に等奪われないと。
跡部は気に食わないように目を逸らすと英二に歩み寄った。

「忍足が嫌になったらいつでも俺の所に来な。忍足とよりも幸せにしてやるよ。」

瞬時に英二の唇を奪い耳元で囁く。
英二は口をぱくぱくさせ、又忍足は呆気にとられ去って行く跡部を見送る。
はっと我に返った忍足は英二の肩を揺すり英二を落ち着かせて居る。
跡部はその情景を横目で見て溜め息を吐く。
こんなにも自分は真剣だったのかと。









俺の好きな笑顔は俺に向く事はない

こんなにもお前を愛しているから

お前が幸せになれるなら

俺はお前から手を退こう

でももしお前が悲しむなら俺がこの手でお前を奪おう

お前が幸せになれるように









後書きと言う名の言い訳

まず、すまん。こんな駄作でよけりゃ貰って下さいな。
つかさちゃん曰く「お姫様な英二」ですが。(笑
跡部君に英二君を強奪させてみたかったんですが…それじゃぁあまりにも忍足君が可哀想なので…
ぃや、跡部が可哀想なのは言うまでもなくわかってますよ!
ですが、本命は忍菊ですから!!!
確かに跡菊も大好きですけどね…v
最近本当に忍菊ラビゥーなのよん♪素敵ー☆




2005/3/24/















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